M249 Paraは、ミニミを米国で国産化した軽機関銃のモデルだ。ここでは、G&P製電動ガンのM249 Paraを、ORGAのMagnusチューンで仕上げる手順を整理する。
M249 Paraのチューンの要点まとめ
- ストック、アウターバレル、グリップを外してメカボックスを取り出す
- 軸受け、シリンダー、ピストン、ノズル、ギア、セクターチップを交換
- PROWINチャンバーとMagnusHDバレル、面HOPで弾道を安定させる
- 最後はインナーバレル長で初速を調整し、ロングレンジで試射する
| 部位 | 使用パーツ(本文より) | 目的 |
|---|---|---|
| 軸受け | ORGA SUS420 8mm軸受け | 耐久性の向上 |
| シリンダー | MagnusシリンダーセットVer2~Ver6 | 飛距離アップ |
| ピストン | J-Armament製14歯メタルTeethピストン | 耐久性の向上 |
| ノズル | でんでんむしM4用 | 集弾性の向上 |
| ギア | J-Armament製18:1強化ギア | 耐久性の向上 |
| 給弾 | セクターチップ | 給弾不良対策 |
| チャンバー | PROWINチャンバー | HOP調整 |
| インナーバレル | MagnusHDバレル | 弾道の安定 |
| HOPラバー | ORGA DIMENSION フラットHOP | 面HOP化 |
G&P M249 Para チューン
M249 Paraの概要

今回はG&P製電動ガンM249 Paraのチューンや分解方法をご紹介させて頂きます。
実銃としてのM249軽機関銃は、FNハースタル社(ベルギー)の米国現地法人であるFNH USAが製造を担当しアメリカ合衆国で国産化されたミニミ軽機関銃です。
アメリカ軍の小部隊の火力不足を補うべく1984年に採用され各部隊に分隊支援火器として広く配備されています。
M249 Paraは、5.56×45mm NATO弾を使うミニミの米国仕様だ。そのため、小口径の弾薬で連続射撃ができる。
また用途に応じて改良がされ多数の派生型が存在します。
ストックとコッキングレバーを外す

それでは作業開始します。
ストック基部のピンを二本外しストックを外します。
ピンは2本ある。そのため、抜く順番を決めておくと、組み戻しやすい。また、外したピンは小皿にまとめる。

コッキングレバースプリングを外す為に後方にコッキングレバーをスライドさせます。
スプリングを外すには、コッキングレバーを後方へ動かす必要がある。そのため、先にレバーの位置を確認する。また、動かすときは、ゆっくり行う。

メカボックスの後方あたりまでズラすとネジが回せて外す事が出来ます。
レバーを動かすと、メカボックス後方のネジが見える。そのため、ドライバーが届く位置まで、確実にずらす。
アウターバレルを外す

次にアウターバレルを外します。
アウターバレルリリースレバーはダミーです。
レバー下にあるイモネジ1ヶ所を外します。
アウターバレルリリースレバーは、ダミーだ。そのため、レバーを動かしても外れない。外すのは、レバー下のイモネジ1か所になる。

次にハンドガードの根元に左右下の3ヶ所のネジを外すとアウターバレルが取り外せます。

この様にネジ4本でアウターバレル&チャンバー部が分解出来ます。
イモネジ1本とハンドガード根元の3本で、計4本だ。そのため、少ない本数で分解できる。また、外した順にネジを並べておくと、戻すときに迷わない。
M249 Paraのグリップとメカボックスを取り出す

次にグリップエンドのネジを外しモーターを取り出してグリップも外します。

トリガーガードユニットの前側のネジを外すとトリガーガードユニットが取り外せます。
トリガーガードユニットは、前側のネジを外せば取れる。そのため、メカボックスを引き出す準備が整う。
メカボックスは、後部の固定ネジで留められている。そのため、このネジを外してから、引き出す。

これでメカボックスが取り出せます。
メカボックスはVer.2ですがセミが無いのでセレクタープレートやカットオフレバーはついておりません。
Ver.2メカボックスは、多くの電動ガンで使われる形だ。ただし、この銃にはセミ機構がない。そのため、セレクタープレートがなく、構造は比較的すっきりしている。
メカボックスの軸受けを交換
パーツは、洗浄して古いグリスを落とす。そのため、組み込み前に、メカボックス内の汚れも拭き取る。

軸受けは耐久性向上の為にORGA SUS420 8mm軸受けを使用します。
ORGA SUS420 8mm軸受けは、ブッシュタイプのメタル軸受けだ。8mmタイプのメカボックスに使える。一方、軸受けの径が違うメカボックスには使えない。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。
これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。
軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。
軸受けの固定方法をYouTubeで動画をUPしておりますので軸受けの固定!電動ガンの分解やカスタムで必須の軸受け設置を解説!をご覧ください。
ブッシュタイプは、グリスアップが必須になる。また、軸受けは接着剤で固定することをおすすめしている。そのため、動画で手順を確認してから作業すると安心だ。
M249へMagnusシリンダーを組み込む

軸受けの接着剤が乾く間にシリンダー周りを組みます。
シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
Magnusシリンダーは、ロングシューティング向けの大外径シリンダーだ。そのため、専用のピストンヘッドとセットで使う。また、LMGやブルバップにも使える。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございます。
その際はリューター等で削って長さを調整して下さい。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
シールテープは、シリンダーとヘッドの隙間を埋める役目を持つ。そのため、気密が取りやすくなる。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
シリンダーヘッドの詳しい組込み方法はブログに掲載しておりますのでオルガ Magnusシリンダー組込方法についてをご覧ください。
メタルTeethピストンを選ぶ

ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。
ハイレートスプリングにはメタルTeethピストンの組み合わせがベストです。
メタルTeethピストンは、ラックギア部がスチール製だ。そのため、高いレートのスプリングでも、耐久性を保ちやすい。
弱いレートのスプリングではさほど負担が掛からないのでプラTeethのピストンでも大丈夫ですが、
高いレートのスプリングを使用する場合は耐久性のあるメタルTeethのピストンを使用しましょう。
このピストンは耐久性とコストパフォーマンスに優れ、14歯となっておりますので、通常のサイクルでもハイサイクルでも使用が出来ます。
ピストンを交換した際はメカボ内でピストンが負荷なく動くか確認が必要です。
ピストンは、メカボックスとの相性で動きが重くなる場合がある。そのため、空のメカボックスにピストンだけを入れ、前後に動かして確認する。
M249のノズルとチャンバーの加工

ノズルは集弾性向上の為にでんでんむしM4用を使用します。
このノズルは先端が特殊な形状となっており、チャンバー内で毎回同じ位置にBB弾がセットされる事によりBB弾の回転数が安定し集弾性向上に繋がります。
でんでんむしは、FIRE FLY製のカスタムノズルだ。ORGAでも、Magnusチューンに欠かせないパーツとして使っている。

今回使用予定のPROWINチャンバーにでんでんむしを差し込み当たりをみます。
ノズルがキツく奥まで入らないのでノズルをちょっと加工します。
チャンバーとの相性で、ノズルが入らない場合がある。そのため、無理に押し込まず、加工して合わせる。

どこを削ったかと言いますと、ノズル先端側の径の細い部分を一回り小さくしました。
工具はリューターを使いましたが頑張れば手ヤスリでも出来ます!
ノズルの加工が終わったらシリンダー周りを組上げます。
ノズルが長すぎると、給弾されない。一方、短すぎると、気密漏れが起きる。そのため、削りすぎには注意したい。
ギアとセクターチップ、シム調整

軸受けの接着剤が固まったらギア周りです。
ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で高耐久、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
J-Armament製の18:1ギアは、東京マルイの従来電動ガンと同等のギア比だ。そのため、幅広いセッティングに使える。また、セクターチップは、ノズルの後退時間を延ばして給弾不良を防ぐ。

次にシム調整です。
シム調整のコツもYouTubeにて動画をUPしておりますのでシム調整!電動ガンのカスタムやメンテで必須のシム調整を解説!をご覧ください。
シム調整は、ギアのガタを減らす作業だ。そのため、ギアの回転音も落ち着きやすい。ただし、シムの入れすぎは、回転を重くする。
M249のグリスアップとメカボックスの組み立て
ギアのグリスアップには、ガングリスを使用します。
少量をギアの歯に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。
グリスは、薄く塗るのがコツだ。そのため、付けすぎないよう注意する。

メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
摩擦が起きる部分には、必ず潤滑材を塗る。そのため、塗り忘れがないよう、順番を決めて組み込む。
この部分の潤滑材も新しいガンオイルを使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
金属どうしが擦れる部分に使う、専用の潤滑材だ。そのため、ギア周りのグリスとは使い分けたい。
これでメカボを閉じてメカボのチューンは終了です。
M249 Paraのフロント周りのチューン

次にフロント周りのチューンです。
アウターバレルからチャンバーを取り外します。
アウターバレル基部の両サイドのイモネジを緩めるとチャンバーが取り出せます。
イモネジを緩めるだけで、チャンバーが取り出せる。そのため、特別な分解は不要だ。

チャンバーはオーナー様のご要望でPROWINチャンバーに変更です。
PROWINのチャンバーは、アルミ削り出しで、ドラム式のHOPダイヤルを持つ。そのため、細かいHOP調整ができる。ただし、そのままでは使えないため、カット加工が必要になる。
そのままでは使えないのでライン部からカットします。

カットした部分のBB弾誘導パーツがチャンバーに刺さる様にドリルでザグります。
ドリルでザグるのは、誘導パーツを差し込む穴を作るためだ。そのため、深さを少しずつ確かめながら進める。

今回はMagnusHDバレルを使用しました。
MagnusHDバレルには、6.13mmのシリーズがある。そのため、バレル長を選んで、初速を合わせやすい。
M249の面HOP化

面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
ORGA DIMENSION フラットHOPは、多くのチャンバーに無加工で組み込める。また、面HOPは長い時間BB弾に回転を与えるため、集弾性が向上する。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPをHOPアームに瞬間接着剤で接着します。
テンショナーは、HOPアームに接着する。そのため、使用中のずれを防げる。
接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。
PROWINチャンバーの組み込み

チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
PROWINチャンバーは、HOPダイヤルが大きい。そのため、組み込みの順番が、純正チャンバーとは異なる。
組込みの際、純正チャンバーの場合はアウターバレルに組込んでから本体に差し込む事が出来ますがPROWINチャンバーはHOPダイヤルが大きいのでメカボックス側(中側)からチャンバー&インナーバレルをを差し込んでアウターバレルを先から被せる方法を取ります。
M249 Paraの初速調整と試射

チャンバーを組込み後メカボックスを組込みます。
その後トリガーガードユニット→グリップ取付の手順となります。
オーナー様ご提供品のSYSTEMAモーターにSBDを取付けてモーターを組込んでテストドライブ&初速調整です。
SBDは、スイッチの磨耗を軽減する部品だ。モーターに繋ぐだけで取り付けられる。そのため、手軽にスイッチを守れる。
初速調整はインナーバレル長で行い、同じ条件の場合インナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。
なお、改造後の初速は、必ず自分で測定してほしい。また、フィールドや法令の基準に収まる範囲で使うことが大切だ。
M249 Paraのチューンに関するよくある質問(Q&A)
Q. M249 Paraとは何ですか?
ミニミを米国で国産化した軽機関銃だ。また、アメリカ軍が1984年に採用し、分隊支援火器として配備している。
Q. M249 Paraのメカボックスは特殊ですか?
Ver.2メカボックスだ。ただし、セミ機構がないため、セレクタープレートとカットオフレバーはない。
Q. M249 Paraのアウターバレルはどう外しますか?
レバー下のイモネジ1か所と、ハンドガード根元のネジ3か所を外す。計4本で、アウターバレルとチャンバー部が分解できる。
Q. M249 Paraのチューンで何を交換しますか?
軸受け、シリンダー、ピストン、ノズル、ギア、セクターチップ、チャンバー、バレル、HOPラバーだ。また、モーターにはSBDを付けている。
Q. PROWINチャンバーを使うと何が変わりますか?
そのままでは使えないため、ライン部からカットし、ザグリを入れる。また、HOPダイヤルが大きいので、組み込みの順番も変わる。
Q. ノズルを加工したのはなぜですか?
でんでんむしがPROWINチャンバーに奥まで入らなかったためだ。そのため、先端の細い部分を一回り小さくした。
Q. M249 Paraの初速はどのように調整しますか?
インナーバレルの長さで調整する。同じ条件なら、短いと初速は低く、長いと高くなる。










